2008年5月1日木曜日

Solaris Tips on A780GM-A

皆様おひさしぶりです。正直マザーボード特定して Tip もないような気もしますが、ECS A780GM-A で Solaris10 を動かすためのちょっとした Tips を紹介したいと思います。

このマザーボードのオンボードデバイスでSolarisから上手く扱えないものは、オンボードグラフィックのRADEON HD 3200、オンボードサウンドのIDT 92HD206、オンボードGbEのAtheros L1、オンボードHDMI出力といったところなのではないかと思います。この手の作業の常道としてはすでに動作確認がとれているカードなどを接続してしのぎ、その間に新しいデバイスを何とかすることなのですが、おかげさまで現在の手元の環境ではRADEON HD 3200 と IDT 92HD206 が動作しています。

RADEON HD 3200

RADEON 3200 HD は AMD 780G チップセットのグラフィック統合型チップセットなのですが、現在のSXCE(b87)ではこのデバイスを認識しない状況です。とはいっても最新のxf86-video-atiドライバではアクセラレーションが効かない状況ではありますが、動作させることができます。現状では開発環境を整えた上で、gitで最新のソースを取得しコンパイルする必要があります。

また、xf86-video-radeonhd ドライバでは最新の v1.2.1 でも、もう少しのところで動作していないようです。

IDT 92HD206

IDT 92HD206 は ECS A780GM-A のオンボードサウンドデバイスで、Intel HD Audio ( Azalia ) 準拠の codec デバイスです。 Intel HD Audio そのものについては最新の onnvでサポートされているのですが、この 92HD206 チップについては unsupported HD codec と怒られてattachされない状況です。

audiohd ドライバについてはすでに基本的な機能が実装されているので、データシートを参考にこのデバイスを使えるようにデバイス依存部分を書き足し、とりあえず音が鳴る状況までもっていきました。

具体的なコードについてはこちらで公開すると共に、機能拡張リクエスト(RFE)としてOpenSolarisコミュニティにコミットしてみましたので、将来的に92HD206がサポートされる日がくるのではないかと思います。