2013年4月9日火曜日

週刊アスキー4/23号に記事を書きました/電子書籍版「Ubuntu Server 実践バイブル」販売開始


最近個人的にブログを書くところまで手が回らない日々を過ごしているのですが、お元気でしょうか?

ブログまで手が回らないというのも実は理由があって、この度縁あって「週刊アスキー」の4/23号に記事を書かさせていただいたからです。

今回書かさせていただいたのは、「〜Androidの次が見えた〜次世代スマホOSの世界」の特集記事の後半2ページで、スマホ実機にFirefox OSやUbuntu touchをインストールしてみたレポートを担当いたしました。もちろんこの分野にはすでにiOSとAndroidの巨頭がいるわけですが、それなりに普段使いできればそんなにスペックは要らないというような市場、特に新興国でのシェアの奪い合いにこれらのOS陣営が参加しているんではないかという感想を持ちました。

実際にインストールするとどんな感じなのかは、誌面をご覧いただくとして、こういった新しいOSがちょっと手間をかけることで手軽に試すことができるようになった状況がイマドキの時代を感じさせるような気がいたしました。

今後の週刊アスキーへの登場については正直白紙ですが、ムチャぶりで指名を頂いて瞬発力で記事を書くことがもしかしたらまた出てくるかもしれません。

その一方で、先日紹介しました吉田史さんの「Ubuntu Server 実践バイブル」ですが、この度達人出版会から電子書籍としての販売が開始いたしました。読めば読むほど味が出るこの本を、お手元のガジェットで味わっていただければ幸いです。

2013年3月19日火曜日

【書評】 Ubuntu Server 実践バイブル (アスキー・メディアワークス) 吉田 史 著

2013/4/9: 達人出版会による電子書籍版の販売が開始されました

なぜ「大風吹けば桶屋が儲かる」のかを解説する、Ubuntu Server実践者必携の1冊


ASCIIのIT分野向け「黒表紙本」シリーズに登場した、待望のUbuntu Server向けの解説本がこの「Ubuntu Server 実践バイブル」だ。これまでも国内で使われる著名なオープンソースOSでは網羅的な入門解説本が出版されてきたが、本書はUbuntu Serverでの定番入門解説本と位置づけられる1冊だ。

最近出回っている雑誌記事や解説本ではどちらかというと「AをするためにはBをCする」といった逆引き的・即物的なノウハウを集めたものが多いのが実情だが、本書ではインストール法や設定法以外に「なぜそういうことをすると後々得をするのか」といった、「現場で効く」ノウハウや考え方が随所に織り込まれているのが特徴だ。

理論的な部分や考え方にまで踏み込んだ解説書はどうしても教条的で「読んでいて眠い」ものとなりがちだが、本書では実践に重点をおき「ユーザが知っておくべきことはなにか」をターゲットとして書かれているため、ライブ感あふれる良い緊張感を保つことに成功している。

本書を参照しながらUbuntu Serverをインストールし、手を動かし、その意味を考えることを続けていけば、ひととおり読み終えるころにはUbuntu Server構築のエッセンスを身につけることができる。そしてそのスキルはUbuntu Serverに限定されるものではなく、他のLinuxディストリビューションやBSD、UNIX系のOSにも応用できるものとなるだろう。

また、すでにエキスパートになっているユーザにとっても、本書のコラムやノート部分のトピックは現場での作業を改善するヒントになるのではないだろうか。そういった部分からインスピレーションを受けるという点で、ASCIIが刊行していた雑誌「UNIX Magazine」を彷彿とさせる読書感がある。

現在のUbuntu Serverは、少ない操作で目的を達成できるという点で非常に実践的なサーバOSだが、本書はそれに呼応した実践的な解説本だ。一度読んだら本棚に収めるのではなく、常に現場に持ち込んで付箋紙を貼りまくりボロボロになるまで読み倒して欲しい、おすすめの1冊だ。

(株式会社アスキー・メディアワークス 佐藤 様よりご献本いただきました。ありがとうございました。)

2013年3月6日水曜日

オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Spring 参加ご報告

みなさんこんにちは。

もう先月のことになってしまいましたが、「オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Spring」に参加して参りました。

今回は Ubuntu Japanese Team のメンバーとして、ブースとセミナー講師をさせていただきました。

動画とスライド資料はこのような感じです。




今回のセミナーで用意した題材は

  •  Stallman vs Ubuntu
  •  Ubuntu Web App

についてのお話でした。総じて「活用法」というところから離れた内容になってしまったのがちょっと残念ですが、特に Stallman vs Ubuntu のお話は気にしている方が結構いらっしゃるので避けて通れない話題だったのではないかと思います。

ユーザのプライバシーをどのように扱うのかというのはUbuntuに限ったものではなく、いろんなところで話題になっている問題です。結局のところ「CoC に署名したメンバーが開発している」というところが非常に緩い拠り所になるというお話をさせていただきました。

この辺の事情について、もしかしたら「厳格なルールを決めればよいのでは?」と考える方もおらっしゃるかと思いますが、ルールを決めたとしても破られるときには破られる(経緯はありますが OpenSolaris などはその例かもしれません )わけで、結局のところ各々の良心に頼るしかないという事情もあるのではないかという思いをこめて資料を作っていました。

後半の Web Apps では、謎の「松屋」なモックアプリを作って駆け足ながら内容の解説を行いました。ちょっと商標的に非常に微妙なところでどうかとも考えた ( 松屋以外に候補として、NHK NewsWeb の最新ニュースを通知領域に流すのも作ってみていたりします ) のですが、 変に実用性が出るとそれはそれで微妙なことになりそうだなと思い苦慮の末にあのような形になりました。特に公開しないのであればいろいろ作ってみると楽しいのではないかと思います。

Web Apps については、単なるWebスクレイピングプラットホーム以外の愉快な使い方が出てくるのを期待したいところです。

前日の突発インストール大会(?)


と、ここまでが一応事前に準備していた内容なのですが、えてして世の中は無情でして、イベントの前日にタブレット・スマホの開発者向けイメージが公開されるという告知が流れ、Canonical以外の人間にはまったく事前情報が流れてないまま、気がついたらイベント前日には手元に転がっている Nexus をじっとみつめる状況となりました。

地方のイベントならともかく、東京だったらみんなこの辺りの情報はチェックしていて、ブースでいろいろ聞かれるに決まっています。結局もうイケるところまでイってしまえということで、大(=Nexus10)中(=Nexus7)小(=Galaxy Nexus)そろえてインストールして持って行きました。

その結果いろんな方に実機に触れてもらい、挙句の果てに ascii.jp で記事を書かさせていただきました。

タブレットでもスマホでも使える『Ubuntu Touch』を入れてみた

Ubuntu Phablet ( Phone + Tablet の造語 ) がどのような展開を見せるのかはまだまだ見通せない部分が多いのですが、新しい分野として今後も見逃せないのかもしれません。

ともあれ、現地にてブースを訪れてくださいました方、セミナーに参加していただいた皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。今後も(主にUbuntu Japanese Teamのメンバーの忙しさやら諸々が影響するかと思いますが)見かけたら立ち寄っていただければ幸いです。

2013年2月13日水曜日

Lenovo G580 を買ってみました

みなさんこんにちは。
最近通販サイトなどで3万円程度のノートPCが売られていて、一体どのくらい使えるのか非常に興味があったので、試してみることにしました。

一口に3万円PCといっても結構いろいろあるのですが、今回は lenovo の G580 がターゲットとなりました。

購入先はマニア御用達の NTT-X Store です。タイミングが良かったのかちょうど値引きクーポン込で3万円を切る位で購入しました。

色々と仕様をみてみると、激安であまり付加価値のない製品のように見えて実はチップセットがIntel HM76 Expressで第3世代Coreプロセッサをサポート、CPUそのものはCeleron B830(1.8GHz 2 Core 2 Thread )といいつつ、Socket G2(FCPGA988)でCPU交換も効きそうだということで、俄然盛り上がってまいりました。

本体が届いた日はおとなしくWindows8と戯れたのですが、パーツを強化すると大きく化けそうな感じがして、早々にHDDについては工場出荷時にリカバリ。SSDに交換したあとにHDDまるごと保存しておくことにしました。

メモリも2スロット持っているのと、ここもとの円安傾向もあり「鉄は熱いうちに」ということで、ストレージとメモリの増強に着手。ストレージは Samsung 840 の 250GB、メモリは8GBを2枚差して16GBまで増強しました。

残るのはCPUということになるのですが、ソケットCPUで入手しやすいかと思われた割になかなか取扱いがなく、また排熱やバッテリの持続時間も気になるところで選定に難航しました。こちらの一覧を見ると、元々実装されたCeleron B830と同じ35W TDPで第三世代のクアッドコア品を見ると、i7-3612QMとi7-3632QMを候補にあげました。

とはいえ、BOX製品が出ているものではない(Box part numbersに記述がない)ので、いわいる「バルクCPU」で手に入れないといけません。いろいろ検索したのですが結局国内で入手するのは難しいとのかと思われたのですが、何気にeBayで調べると、i7-3632QMの最終ESとされるものが、$269.00で出ていたのでこれを注文してみました。

数日後CPUが届いたので、ハードウェアメンテナンスマニュアルをみながら、ちまちま分解して、CPUを付け替えました。CPU換装に関しては事前にメンテナンスマニュアルを見てイメージトレーニングして、あせらずゆっくりすこしづつ進めていくのが良いかと思います。また、CPU用にグリスが必要になるので、伝導性の良い物を準備しておきましょう。

そんなこんなでいろいろ部品を入れ替えて、最終的にこんな感じのスペックになりました。

OSはいまのところ Ubuntu Studio を入れていろいろ試してみます。Ubuntu Studio といえば、gihyo.jp の Ubuntu Weekly Recipe で坂本さんがすでにたくさん記事を書いているのでそれを参考にしつつ面白い使い方などを見つけたら私も記事を書いてみたいと思います。

結果として3万PCのつもりが結局8万円くらいかけてハイエンドっぽいスペックにまで増強してしまったわけですが、この筐体「ノートPCの形をしたベアボーンキット」と考えるとパーツを買い足してマシンを育てる醍醐味も味わえるのではないかと思います。

自作欲をもてあましている方はチャレンジしてみてはどうでしょうか。