2013年10月22日火曜日

【こちらも】 Software Design 11月号 に寄稿いたしました【約半年ぶり】

みなさんこんばんは。

Ubuntu の新しいバージョンの 13.10 Saucy Salamander が先週リリースされたわけですが、新リリースにあわせる形で Software Design 11月号「Ubuntu 13.10 “Saucy Salamander” 次期LTSリリースをにらんだ,野心的なマイルストーン」に一般記事を寄稿いたしました。

この記事を書いた時点では、Mir/XMir ディスプレイサーバへの移行が撤回される前で、スマートフォン・タブレットとデスクトップとの統合という軸で記事を書いたのですが、その後 13.10 では Mir/XMir 移行は撤回され、ディスプレイサーバ移行の前提が崩れてしまいました( ただし白紙撤回となったわけではなく、引き続き Mir/XMir のテストを行うことは可能です)。また、デスクトップ版で32bit版64bit版のどちらがオススメなのか分からないという点は、公式に「64bit版がオススメ」ということに落ち着いたようです。IBus の 1.5 移行とそれによる(特に)日本語入力環境の大幅な変更はリリースに盛り込まれた状況となりました。

もちろん改良点もあるのですが、比較的目に見えづらいところでの変更ということで、「目に見えてうれしいところはないけれども日本語入力環境がちょっと...」というのが第一印象となるリリースになってしまいました。

日本語入力環境については、あわしろいくやさんが非常に苦労してユーティリティを書いたり解説を行ったり、挙句の果てにはリリースノートの翻訳に注記を書いていただいたりしていたわけで、少なくとも 13.10 で日本語入力ができるのは、いくやさんのおかげなんじゃないかといった状況です。

この辺の不具合を踏むと過剰に反応する方が出てきたり、それに対して「文句があるなら貢献を」という議論が沸き起こったりというイベントが発生するわけですが、まずは「リリースノートを読んで身構えて」欲しかったというのが正直言ったところです。

そこにあるのを意識しないで使うことができるのが日本語入力だけでなくOSの理想ではあるのですが、現状ではまだまだ色んな物が足りていません。リリースノートは新しい世界に踏み出すための最初の一歩だということで、(長くて申し訳ないんですが)目を通していただければ幸いです。

2013年10月9日水曜日

【半年ぶり】週刊アスキー 10/22 号に寄稿いたしました【2回目】

みなさんこんばんは。「執筆しました告知」には定評のある、ちょーなんでございます。

さて今回も寄稿のご報告なのですが、今回は約半年ぶりに「週刊アスキー」本誌に出させていただきました。題材は最近一部方面で注目を集めている「ちっちゃいLinuxマシン」方面から、デザインもスタイリッシュな CuBox です!

ちっちゃいLinuxマシンでは Raspberry Pi が話題を集めて有名になりましたが、小さい上にスタイリッシュな CuBox や最近では BeagleBone Black など、ARMを搭載した小型マシンが登場してきています。

今回は CuBox の光音声端子を活用して Voyage MuBox をインストールしてミュージック再生サーバを作ってみたという内容を、超絶的に「1ページちょい程度にはしょって(えっ?)」紹介いたしました。

NUCBRIX は単体で Windows が動くのですが、それに比べるとどうしてもマゾっぽい内容ですが(でもコンソールはMicroUSB端子に出ているので楽ですが)、この小さい筐体から S/PDIF 光音声で音楽を聴くことができるのは驚きです。地味に一緒に使ったワイヤレスヘッドホンの RP-WF7 もコストパフォーマンスが良い製品でオススメです。

CuBox は国内ではペタピコショップさんが取り扱っていますが、ちっちゃくて四角いフォルムにグッときた方はぜひチェックしてくださいね。ちなみにもうしばらくすると新製品の CuBox-i が登場するのでこちらも見逃せません。

実は記事を書いたついでに Raspberry Pi でも同じようなことを実現できないかと思っていろいろ実験していますが、結構ハマりどころがあり、かつ外部にUSBサウンドモジュールを接続して、さらに調整が必要になるので結構大変かもしれません。

このあたりの事情はもしかしたらどこかで披露することがあるかもしれませんが、それはともかくとして、ちっちゃいLinuxコンピュータの使い方の例として楽しんでいただければ嬉しいです。

2013年10月7日月曜日

自治体の Windows XP 搭載 PC について

サポート期限切れが近づいている Windows XP ですが、読売新聞で「XP期限切れ、自治体「攻撃めったにない」」でちょっとセンセーショナルに報道されたせいか、この週末に自治体で使われているPCについてちょっと辛めな反応がブログやtwitter Facebook などで見られました。

特にサポート終了によるセキュリティ上の問題が懸念されていますが、IT というものとどうつきあっていったら良いのかというテーマが内在している問題のように私には思われます。


単に更新すれば良いという問題なのか?


「サポート期限切れのWindows XP を使い続け、更新しないのはケシカラン」と言い切ってしまうのは簡単ですが、自治体のPCをめぐる環境はそれほど簡単な状況ではありません。

そんな様子を垣間見ることができるのが、同じ読売新聞に掲載された「期限切れXP、自治体54%に20万台」の記事に書かれた「 更新できない主な理由」で、以前それぞれの項目についてちょっと考えてみます。

とはいえ、私自身は現在この業種からは遠いところにいて、しかも真面目に裏をとった情報ではなく、その時々での感想や印象などを思い出して書いたのでその辺はご容赦のほどを。もちろん特定の自治体が云々という話でもございません。 妄想程度に読んでいただければ幸いです。


「更新できない主な理由」アラカルト


新しいOSがつかいこなせない


一番皮肉に見えるのはこの項目かもしれません。

端的に言えばPCを使うための研修・教育が継続的に行われていなかったということですが、じゃあ今使っている Windows XP はどうして使えるようになったのかといえば、平成13(2001)年に森内閣「e-Japan戦略」下で行われた「IT講習会」が大きかったように感じます。

丁度 Windows 2000 から Windows XP への移行期に合計550万人が受講したというこの講習会ですが、その後OSの更新時にスキルも更新しなかったケースがあるのではないでしょうか。


予算の6割を地方交付税に頼り、除雪などに使われてしまう


ITに限ったことではないのですが、地方自治体の財政は地方交付税交付金に大きく依存しているのが実情です。ITを使うためには継続的な取り組みが必要ですが、2000年代はこの
分野について先にあげた「e-Japan戦略」でおりてくる補助金に頼っていたケースが多かったように感じています。

当時はいわいる「ミレニアム(千年紀)」を合言葉に様々な政策が出されましたが結局のところ「目新しい補助金」という性格があるものだったような気がします。それなりにIT業界が活発化したので効果はゼロではありませんが、継続的な政策にするのは難しい性格があったのではないでしょうか。

今回の問題にかぎらず、補助金で導入したものをどう更新するのかというのに苦労している団体は多いのではないでしょうか。同じような問題は公立学校に導入されている教育用のPCにおいても直面しているような気がします。


パソコンのリース契約が残っており、中途解約すると清算金が発生する


これも財政がらみの理由ですが、まとまったIT投資をする際には一括で予算を確保して購入することはあまり行われず、リース契約を組むケースが多いです。現在の税法上はPCについては法定耐用年数4年間の 0.7倍以上 1.2倍以内ということで、3年あるいは4年でのリース設定が可能ということになっていますが、私が見てきた中では4年、5年というケースが多く感じていました。

もちろん中途解約すると清算金が発生するという問題もありますし、仮にOSだけを入れ替える場合であっても新しいOSのライセンス費用やOSの入れ替え作業費などは別途措置する必要があります。またシステム更新時期が到来したのだけれども予算の都合上、リース契約を延長するようなケースも存在します。


住民サービスのシステムもXPにしか対応しない。すべて変えるためには莫大(ばくだい)な金がかかる


一番やっかいなものはこの項目かもしれません。先の「e-Japan戦略」を契機に現場にはいろんな箱が増えました。特に大きな影響があったのは全国住基やLGWANですが、これらのインフラを使っているシステムに現場PCのOSの選択は大きく左右されます。使うシステムのどれか1つに「動作環境は Windwos XP」とあれば Windows XP にせざるを得ないのが実情でした(今はどうなのでしょう?)。

Windows XPは、サービスパックをはさみながら、2001年10月のリリースから2014年4月の間実に12年半の長寿OSとなったわけですが、それを前提に作られたシステムのどれだけが新しいOSを対象とできるのでしょうか。これは自治体だけではなくいわいる公官庁公共システム分野のベンダーにも責任の一端がある印象がいたします。


予算要求したが、財政担当に却下された


地方交付税交付金うんぬんのところとも関連しますが、財政が厳しい状況では予算が認められないケースも当然出てくるでしょう。


スキルも機械も最新のものに更新していく努力を


こうして見ていくと中長期的なビションがない状況で一時的な財政措置や政策・施策で投資を行ってきたツケがまわってきた状況のように思います。なんとなく国の政策がマズかったようにも見えますが、短命な政権が相次いだり、2度の政権交代を経験
したのは、ある意味我々国民の選択であるわけで、このあたりを考えると渋い顔をせざるを得ないのかもしれません。

また Microsoftに対して「とても困っているから救済策を」という声もありますが、救済策としてサポート期間が延長された結果が2014年4月までのサポート期間ですからそろそろ腹を決めないといけない時期に来ている感がいたします。そもそもWindows XP から数えて、Vista, 7, 8 ( ともしかしたら 8.1も? ) と、3世代(もしくは4世代)前のOSにサポートを求めるのはさすがに酷な状況ではないでしょうか。

「じゃあ Ubuntu などの Linux を使えばいいの?」と思う方もいるかもしれませんが、結局サポート期間は有限の期間でWindowsやMicrosoftだからどうだということではありまません。なんでもそうですが「時期が来たら買い換える」必要があるし「知識は最新にアップデートする」必要があります。

伊勢神宮の式年遷宮ではありませんが、どう更新し活かしていくのかという視点、目の前のものが恒久的に使えるわけではないという、至極あたりまえの見解に立ち返る必要があるように思います。

2013年9月2日月曜日

【懲りずに】週刊アスキー「ゲームPC自作」増刊に寄稿いたしました 【コスプレ】

みなさんこんばんは。「大魔導師ちょーなん」の中の人です。

いい加減いつものパターンで申し訳ないのですが、今度はコンビニの本棚でおなじみ「週刊アスキー」さんの「週刊アスキー増刊 速くて安い!ゲームPC自作 2013年 10/10号 [AA] / kindle版は こちら[AA] 」に出させていただきました。しかもコスプレ付きで(黒歴史がまた...)。

記事としては、ジサトライッペイさんと一緒にPC上のゲームをストリーミングプレイできる NVIDIA SHIELD に対抗(?)して、Splashtop を使い、色々なデバイスでPC上のゲームをストリーミングプレイしようというものです。

ひと目PC上の3DゲームをノートPCやタブレットでストリーミングプレイするのは無理そうに見えますがゲームのジャンルは限定されるものの、まるっきりダメでもないというところのレポートです。

コスプレねたの展開については何度か打ち合わせをする中で、「魔法を使うのには相応の代償が必要。最後にMPもHPも付きて死んでしまうのはどうだろう?」とまるで他人事のようなネタが最終的に採用になりました。

コスプレでの登場は Ubuntu Magazine Vol.10 ( 在庫なしですが念の為のAmazonリンク [AA] / 編集部のバックナンバー PDF 公開ページ ) 以来ですが、コンビニに並んでいる本に、しれっと登場しているのはちょっと怖い気がします。と書いたところで、バックナンバーページに前回のコスプレ記事のPDFが公開されていることに気が付きました(ギャー)。

ということで私のコスプレはおいておいても、「週アス」らしい非常に楽しい本になっていますので、是非手に取っていただければ幸いです。ひと通りこの本を読んで、ここまで体張らなくても良かったんじゃという感もいたしますが、面白く読んでいただければライターとして幸せでございます。

2013年7月11日木曜日

「税金はどこへ行った?」( spending.jp ) は税額計算にも注力してほしい

いまやもう超有名人となった及川さんのBlogで、「税金はどこへ行った?」というプロジェクトがあるのを知りました。

税金・とりわけ市町村民税がどういった用途に使われているのかを「見える化」するということで興味ぶかいプロジェクトなのですが、開設されたサイトを見てみると、ある違和感を感じました。それは

納税額が明らかに高く感じる

ということです。気になったので検証してみることにしました。コードを見ると、収入から基礎控除と扶養控除(扶養ありの場合)を引いた金額の 6% を税額としているようです。
self.taxVal = (salary - (baseKoujo + (dependentType == 'family' ? huyoKoujo : 0))) * taxRate;
https://github.com/orezeni/orezeni.github.com/blob/master/js/dailybread.js#L115

市町村民税は基本料金的な位置づけの「均等割」と所得に応じて税額が決まる「所得割」の合計が納税額なのですが「均等割」の考慮がなされていないようです。(極端ですが扶養あり年収100万円の場合、所得割が20,400円なので、14%ほどの差が出ます)

また、国税と地方税の控除額の違い(基礎控除・扶養控除ともに国税が38万円、地方税が33万)、団体によって「均等割」部分に上乗せしている場合があるといった細かい点があることに気が付き、こちらに issue としてあげました(コード直してpull request出すまでの時間的余裕ないんです orz)。

結局のところ基礎控除と扶養控除以外の所得控除が「年収」には考慮されていないというのが、違和感の原因でした。「年収」の内訳は人それぞれなので如何ともしがたいのですが、仮に「扶養なし給与所得100万円」の方の場合、基礎控除(33万円)と給与所得控除(この場合65万円)を引くと所得は2万円、税額は 20,000 * 0.06 + 3000 で年額4,200円となります。

※ と書きましたが、実際「調整控除」で、所得の2万円と控除差額5万円のうち少ない金額である2万円の5%の1,000円が税額から控除されるので、年額3,200円となるのでしょうか。このあたりは所得税でも免税点前後の額ですので、少なくとも「税金はどこへ行った?」での年額40,200円という表示には違和感があります。

この手の資産ツールでは、「年収」の金額だけから税額を計算している時点で何らかのモデル化や前提条件があるものと思わないといけないのですが、せっかくのシステムですので、税額計算にも注力して欲しいと思いました。

特に所得控除や税額控除は低所得層に厚い制度設計となっているので、「貧乏人から重税を」的な文脈で見られないことを祈るばかりです。自治体サイドから見ると考慮されていない所得控除の分だけ余計に税金を取っているように見える分だけアンフェアなのかもしれません。

とはいえ、私達が納めている税金について認識を高めるという点では非常に優れたものなのだと思いました。

2013年7月1日月曜日

【新刊】Raspberry Pi のガイド本「Raspberry Pi〔実用〕入門」が発売されます!!

みなさんこんばんは。Ejectしてますか?

謎のあいさつはともかくとして、このごろ話題になることが多くなった、ガチでLinuxが動く小型コンピュータ「Raspberry Pi」 の書籍が技術評論社さんから、来る「七夕イブ(7/6)」の日に発売されます。

と唐突に本の紹介をしたわけですが、唐突にこのblogで本の紹介をするときというのは、もうお決まりのパターンですね。

ええ、ワタクシ長南も書かさせていただきました!!


「Raspberry Pi〔実用〕入門 ~手のひらサイズのARM/Linuxコンピュータを満喫! (Software Design plus)」
これから始める人も
買ったけど使ってない人も
ソフトとハードが手軽に遊べる!
複数台を並べて遊べる!
大型本: 256ページ
出版社: 技術評論社 (2013/7/6)
言語 日本語
ISBN-10: 4774158550
ISBN-13: 978-4774158556
発売日: 2013/7/6

Raspberry Pi が世の中に出てから大体1年半経ちましたが、当時の「英語通販サイトに突撃してさらに数ヶ月待ち」という入手手段がエクストリームな状況は一転して改善され、比較的簡単に入手できるようになりました。

この本は技術評論社の「Software Design」誌の延長上のシリーズで、ソフトウェア開発の側面から見た部分と、GPIOを活用した電子工作の側面の両方からRaspberry Piの魅力に迫ろうとする本です。

本来Raspberry Piは教育の現場で使ってもらおうという意図で開発されたもので、現在国内で出版されている雑誌や書籍でも比較的初心者向けのガイドという立ち位置のものが多いのですが、この本は「入門」と銘打っていても、それなりに高度なトピックを取り扱っています。こんなことになった原因は著者陣全員が日本のRaspberry Piのコミュニティのメンバーで、それこそ初期の「英語通販放置プレイ」の時代からRaspberry Piで何かを作ってきた「ガチっぽい」人が多かったということもあるでしょう(え?お前もその一人だろ? ... おっしゃるとおりでございます)。

とはいえ、Raspberry Piの歴史や入手方法、初期セットアップといった基本的なトピックももちゃんとおさえています。一方ガチンコなパートは「これからRaspberry Piをはじめてみよう」「ちょっと興味があるんだけど」という方には「こんなことができる」という見本帳として楽しむような読み方もできると思います。

また、番外編という位置づけで実はメインコンテンツな気がしてならないのが、付録のバラエティ富んだケースの紹介、Eject工作の2本です。正直本気なのかフザケているのか全くわからない仕上がりになっています。といってもこのテイストは半ば狙ったもので、「お勉強」としてRaspberry Piを扱うのではなく「なにか楽しいものを作る」というそのエッセンスが伝わればという願いがあります。

ワタクシ長南の担当は
  • Chapter 2:Raspberry Piの購入方法
  • Chapter 8:クロス開発環境構築
  • Chapter 11:キャラクタLCDを使ってみよう 
の3章で、「お買い物ガイド」的なところと、ソフト・ハード共にちょいとアレげなパートを担当させていただきました。あらためて見ると「俺何者?」と思ったりもしますが、著者の担当クレジットは各章のトビラのページに入っているので、それを参考に読むのも面白いかと思います。

Raspberry PiはLinuxを中心としたアプローチ、GPIOを活用する電子工作の双方で楽しめるコンピュータです。興味があったら是非Amazonで予約なり、本屋さんで手に取るなりしていただけると幸いでございます。

2013年6月26日水曜日

Ubuntuの日本語メーリングリストについて

みなさんこんばんは! 今日は「Ubuntu」しましたか?

謎のあいさつはさておいて、ここ最近、Ubuntuの日本語メーリングリストに
「このメーリングリストから脱退したいのですが」
という投稿が相次ぐという出来事が起きました。

直近の話題が非常にマニアックな内容だったのがもしかしたら原因の一つなのかもしれませんが、それはともかくとして、日本語メーリングリストについての案内はこちらに書かれている通り、このページの下の方に
ubuntu-jp からの退会, パスワード備忘通知の入手, 会員オプションの変更には, 登録したメールアドレスを入力:
という部分がありますので、ここに登録したメールアドレスを入力して、[退会またはオプションの変更] ボタンを押してください。しばらくすると案内のメールが届きますので、それにしたがって退会手続きを行うことができます。

... ということなのですが、せっかくメーリングリストがあるのですから、ひとつ活用してみても良いのではないでしょうか。

Ubuntu Japanese Team のメンバーは色々なところで解説記事を書いています。Software DesignUbuntu Magazineなどの商業誌での内容はネタバレもあるのではばかられることもあるかと思いますが、gihyo.jp さんで連載している Ubuntu Weekly RecipeUbuntu Weekly Topics は公開後誰でも読むことができる記事ですので、感想やリクエストなどをメーリングリストに振っていただくと、きっと中の人達が泣いて喜びます。

不要になったら退会するというのは至極自然な行動ですが、せっかく参加したメーリングリストですし一歩踏み出してみませんか?

2013年6月10日月曜日

Ubntu Magazine Japan "2013 Summer" はもう本屋さんに並んでいます!! / SD6月号にも記事かきましたよ!

この頃各方面でまさに「SAN値ピンチ」な状況が続いてて日々気絶しながら(?)なんとか暮らしていますが、みなさんのSAN値は大丈夫でしょうか。記事を書いた本の発売日が最近頭に入っていない程度に消耗している気がしないでもないのですが、またもや記事を書かせていただいた告知などを垂れ流してみたいと思います。

まずは、アスキー・メディアワークスさん発行のUbuntu Magazine の最新号です。この間出たのが半年前で、今回からは Vol.?? といった数字ではなく、2013 Summer と年号+季節での巻数表記になっての登場です。

もちろん新しくリリースされた 13.04 と日本語Remix収録の DVD-ROM 付きです。今回は日本語 Remix は 64bit 版も収録されている特別仕様となっております。ここ数号ちょっと玄人受けしそうな感が強かったのが一転して、ちょっとライトな見栄えの記事が増えた感があります。とはいえそれは見た目だけで、実はゲームプラットホームの Steam の紹介や Ubuntu touch の紹介と、かなり尖ったところを紹介しています。このあたりのモノは実際に試さなくても本を読むこと自体が楽しめるので、「こんな面白そうなものがあるんだ。へぇー」といったノリで楽しんでいただければと思います。

今回ワタクシは「Ubuntu1年生」特集の一部分を担当させていただきました。Ubuntuを使っているとどうしても「Ubuntuを使うのがあたりまえ」になってしまうので、新たにUbuntuをはじめたい方に読んでもらえそうな記事を書くのに苦心しました。あ、今回は「動かし隊」に出張していませんのでそのあたりは安心(?)して読んでいただけるのではないかと思います。

また、紹介するのをすっかり忘れてしまっていて申し訳ないのですが、技術評論社さん発行のSoftware Design 6月号のUbuntu Monthly Reportの連載にも書かさせていただきました。今回のSoftware Designは私だけでなく、Ubuntu Japanese Team メンバーの方が多く記事を書いているので、Ubuntu的な観点でも十分楽しめるのではないかと思います。

今回私が担当したMonthly Reportは Ubuntu Touch の紹介と簡単なアプリを書いて動かすまでのところを4ページを使って駆け足で紹介しました。まだまだ最新号(紹介遅れてごめんなさい)なので、興味を持った方は是非手にとっていただいたりしていただければ幸いです。

この頃、多分末端ライターだと思われる私の耳にも「電子書籍でも出るよ」というお話を聞くようになってまいりました。Software Design はもうすでに電子化済み、(まだ書いたの1回だけだけど)週刊アスキーも大きなニュースになりましたし、今回は Ubuntu Magazine もバリっと電子化売りが開始いたしました(Amazonでは Kindle)。いつもの「新しい号が出たら古い号は無料でダウンロード」体制も形を変えて存続する予定ですので、wktk しながらそのついでに電子版もポチっていただくと、私だけではなく出版社の中の人も喜ぶかと思いますので、レジに持っていくのが恥ずかしい方は電子版をということでよろしくお願いいたします。

さらに Software Design では、 総集編が2冊発売されて、両方買うと1990〜2012年までの記事が全部読めるという状態になっています。雑誌の総集編的な本は昔から売られていましたが、捨てちゃったり買い忘れた古い号の記事を読むことができるので、こちらも見逃せないかと思います。

ということでダラダラ告知(事後にかよ!)に「宣伝乙」なネタでありましたが、気がむいたら読んでいただければ私のSAN値もきっと回復することでしょう。


2013年4月9日火曜日

週刊アスキー4/23号に記事を書きました/電子書籍版「Ubuntu Server 実践バイブル」販売開始


最近個人的にブログを書くところまで手が回らない日々を過ごしているのですが、お元気でしょうか?

ブログまで手が回らないというのも実は理由があって、この度縁あって「週刊アスキー」の4/23号に記事を書かさせていただいたからです。

今回書かさせていただいたのは、「〜Androidの次が見えた〜次世代スマホOSの世界」の特集記事の後半2ページで、スマホ実機にFirefox OSやUbuntu touchをインストールしてみたレポートを担当いたしました。もちろんこの分野にはすでにiOSとAndroidの巨頭がいるわけですが、それなりに普段使いできればそんなにスペックは要らないというような市場、特に新興国でのシェアの奪い合いにこれらのOS陣営が参加しているんではないかという感想を持ちました。

実際にインストールするとどんな感じなのかは、誌面をご覧いただくとして、こういった新しいOSがちょっと手間をかけることで手軽に試すことができるようになった状況がイマドキの時代を感じさせるような気がいたしました。

今後の週刊アスキーへの登場については正直白紙ですが、ムチャぶりで指名を頂いて瞬発力で記事を書くことがもしかしたらまた出てくるかもしれません。

その一方で、先日紹介しました吉田史さんの「Ubuntu Server 実践バイブル」ですが、この度達人出版会から電子書籍としての販売が開始いたしました。読めば読むほど味が出るこの本を、お手元のガジェットで味わっていただければ幸いです。

2013年3月19日火曜日

【書評】 Ubuntu Server 実践バイブル (アスキー・メディアワークス) 吉田 史 著

2013/4/9: 達人出版会による電子書籍版の販売が開始されました

なぜ「大風吹けば桶屋が儲かる」のかを解説する、Ubuntu Server実践者必携の1冊


ASCIIのIT分野向け「黒表紙本」シリーズに登場した、待望のUbuntu Server向けの解説本がこの「Ubuntu Server 実践バイブル」だ。これまでも国内で使われる著名なオープンソースOSでは網羅的な入門解説本が出版されてきたが、本書はUbuntu Serverでの定番入門解説本と位置づけられる1冊だ。

最近出回っている雑誌記事や解説本ではどちらかというと「AをするためにはBをCする」といった逆引き的・即物的なノウハウを集めたものが多いのが実情だが、本書ではインストール法や設定法以外に「なぜそういうことをすると後々得をするのか」といった、「現場で効く」ノウハウや考え方が随所に織り込まれているのが特徴だ。

理論的な部分や考え方にまで踏み込んだ解説書はどうしても教条的で「読んでいて眠い」ものとなりがちだが、本書では実践に重点をおき「ユーザが知っておくべきことはなにか」をターゲットとして書かれているため、ライブ感あふれる良い緊張感を保つことに成功している。

本書を参照しながらUbuntu Serverをインストールし、手を動かし、その意味を考えることを続けていけば、ひととおり読み終えるころにはUbuntu Server構築のエッセンスを身につけることができる。そしてそのスキルはUbuntu Serverに限定されるものではなく、他のLinuxディストリビューションやBSD、UNIX系のOSにも応用できるものとなるだろう。

また、すでにエキスパートになっているユーザにとっても、本書のコラムやノート部分のトピックは現場での作業を改善するヒントになるのではないだろうか。そういった部分からインスピレーションを受けるという点で、ASCIIが刊行していた雑誌「UNIX Magazine」を彷彿とさせる読書感がある。

現在のUbuntu Serverは、少ない操作で目的を達成できるという点で非常に実践的なサーバOSだが、本書はそれに呼応した実践的な解説本だ。一度読んだら本棚に収めるのではなく、常に現場に持ち込んで付箋紙を貼りまくりボロボロになるまで読み倒して欲しい、おすすめの1冊だ。

(株式会社アスキー・メディアワークス 佐藤 様よりご献本いただきました。ありがとうございました。)

2013年3月6日水曜日

オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Spring 参加ご報告

みなさんこんにちは。

もう先月のことになってしまいましたが、「オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Spring」に参加して参りました。

今回は Ubuntu Japanese Team のメンバーとして、ブースとセミナー講師をさせていただきました。

動画とスライド資料はこのような感じです。




今回のセミナーで用意した題材は

  •  Stallman vs Ubuntu
  •  Ubuntu Web App

についてのお話でした。総じて「活用法」というところから離れた内容になってしまったのがちょっと残念ですが、特に Stallman vs Ubuntu のお話は気にしている方が結構いらっしゃるので避けて通れない話題だったのではないかと思います。

ユーザのプライバシーをどのように扱うのかというのはUbuntuに限ったものではなく、いろんなところで話題になっている問題です。結局のところ「CoC に署名したメンバーが開発している」というところが非常に緩い拠り所になるというお話をさせていただきました。

この辺の事情について、もしかしたら「厳格なルールを決めればよいのでは?」と考える方もおらっしゃるかと思いますが、ルールを決めたとしても破られるときには破られる(経緯はありますが OpenSolaris などはその例かもしれません )わけで、結局のところ各々の良心に頼るしかないという事情もあるのではないかという思いをこめて資料を作っていました。

後半の Web Apps では、謎の「松屋」なモックアプリを作って駆け足ながら内容の解説を行いました。ちょっと商標的に非常に微妙なところでどうかとも考えた ( 松屋以外に候補として、NHK NewsWeb の最新ニュースを通知領域に流すのも作ってみていたりします ) のですが、 変に実用性が出るとそれはそれで微妙なことになりそうだなと思い苦慮の末にあのような形になりました。特に公開しないのであればいろいろ作ってみると楽しいのではないかと思います。

Web Apps については、単なるWebスクレイピングプラットホーム以外の愉快な使い方が出てくるのを期待したいところです。

前日の突発インストール大会(?)


と、ここまでが一応事前に準備していた内容なのですが、えてして世の中は無情でして、イベントの前日にタブレット・スマホの開発者向けイメージが公開されるという告知が流れ、Canonical以外の人間にはまったく事前情報が流れてないまま、気がついたらイベント前日には手元に転がっている Nexus をじっとみつめる状況となりました。

地方のイベントならともかく、東京だったらみんなこの辺りの情報はチェックしていて、ブースでいろいろ聞かれるに決まっています。結局もうイケるところまでイってしまえということで、大(=Nexus10)中(=Nexus7)小(=Galaxy Nexus)そろえてインストールして持って行きました。

その結果いろんな方に実機に触れてもらい、挙句の果てに ascii.jp で記事を書かさせていただきました。

タブレットでもスマホでも使える『Ubuntu Touch』を入れてみた

Ubuntu Phablet ( Phone + Tablet の造語 ) がどのような展開を見せるのかはまだまだ見通せない部分が多いのですが、新しい分野として今後も見逃せないのかもしれません。

ともあれ、現地にてブースを訪れてくださいました方、セミナーに参加していただいた皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。今後も(主にUbuntu Japanese Teamのメンバーの忙しさやら諸々が影響するかと思いますが)見かけたら立ち寄っていただければ幸いです。

2013年2月13日水曜日

Lenovo G580 を買ってみました

みなさんこんにちは。
最近通販サイトなどで3万円程度のノートPCが売られていて、一体どのくらい使えるのか非常に興味があったので、試してみることにしました。

一口に3万円PCといっても結構いろいろあるのですが、今回は lenovo の G580 がターゲットとなりました。

購入先はマニア御用達の NTT-X Store です。タイミングが良かったのかちょうど値引きクーポン込で3万円を切る位で購入しました。

色々と仕様をみてみると、激安であまり付加価値のない製品のように見えて実はチップセットがIntel HM76 Expressで第3世代Coreプロセッサをサポート、CPUそのものはCeleron B830(1.8GHz 2 Core 2 Thread )といいつつ、Socket G2(FCPGA988)でCPU交換も効きそうだということで、俄然盛り上がってまいりました。

本体が届いた日はおとなしくWindows8と戯れたのですが、パーツを強化すると大きく化けそうな感じがして、早々にHDDについては工場出荷時にリカバリ。SSDに交換したあとにHDDまるごと保存しておくことにしました。

メモリも2スロット持っているのと、ここもとの円安傾向もあり「鉄は熱いうちに」ということで、ストレージとメモリの増強に着手。ストレージは Samsung 840 の 250GB、メモリは8GBを2枚差して16GBまで増強しました。

残るのはCPUということになるのですが、ソケットCPUで入手しやすいかと思われた割になかなか取扱いがなく、また排熱やバッテリの持続時間も気になるところで選定に難航しました。こちらの一覧を見ると、元々実装されたCeleron B830と同じ35W TDPで第三世代のクアッドコア品を見て、i7-3612QMとi7-3632QMを候補にあげました。

とはいえ、BOX製品が出ているものではない(Box part numbersに記述がない)ので、いわいる「バルクCPU」で手に入れないといけません。いろいろ検索したのですが結局国内で入手するのは難しいとのかと思われたのですが、何気にeBayで調べると、i7-3632QMの最終ESとされるものが、$269.00で出ていたのでこれを注文してみました。

数日後CPUが届いたので、ハードウェアメンテナンスマニュアルをみながら、ちまちま分解して、CPUを付け替えました。CPU換装に関しては事前にメンテナンスマニュアルを見てイメージトレーニングして、あせらずゆっくりすこしづつ進めていくのが良いかと思います。また、CPU用にグリスが必要になるので、伝導性の良い物を準備しておきましょう。

そんなこんなでいろいろ部品を入れ替えて、最終的にこんな感じのスペックになりました。

OSはいまのところ Ubuntu Studio を入れていろいろ試してみます。Ubuntu Studio といえば、gihyo.jp の Ubuntu Weekly Recipe で坂本さんがすでにたくさん記事を書いているのでそれを参考にしつつ面白い使い方などを見つけたら私も記事を書いてみたいと思います。

結果として3万PCのつもりが結局8万円くらいかけてハイエンドっぽいスペックにまで増強してしまったわけですが、この筐体「ノートPCの形をしたベアボーンキット」と考えるとパーツを買い足してマシンを育てる醍醐味も味わえるのではないかと思います。

自作欲をもてあましている方はチャレンジしてみてはどうでしょうか。

2013年2月12日火曜日

OpenSolaris.org が 2013/3/24 に運用停止になる模様です

別れた恋人に執着するような記事で申し訳ないのですが( 『死んだものと思え』 by 久谷女子 )、OpenSolairs のお話でございます。

OpenSolaris.org 上のサービスが来月 3/24 に停止される模様です。現在 www.opensolaris.org にアクセスすると
ATTENTION: This website and all services within the opensolaris.org domain will be unavailable after March 24, 2013. 
Site Unavailable After March 24, 2013
In preparation for the decommission of opensolaris.org, certain content, mailing lists and projects will be moving to java.net and/or the Oracle Technology Network (OTN). If you have questions about a particular collective, contact a leader of that collective. 
というメッセージが表示されます。OpenSolaris.org の廃止(decommision)準備のため、一部のコンテンツ、ML、プロジェクトはjava.netもしくはOTNに移動するということだそうです。

思い起こせばOracleのSun買収からいろんなことが起き、Solarisに関しては一度オープンソースになったものが再びクローズドなものになる、バザールに出していたものを伽藍に引っ込めるということが起きました。旧Sunの他の製品についてもそれぞれの事情は違いながらも状況が激しく変化して様々な影響を及ぼしてきました。

一時期オープンソース万能説が流行った時期もありましたが、結局は担い手がいなかったりビックスポンサーの方針転換でここまで左右されうるというのが教訓だったのでしょう。

ひとつ言えることは、「OpenSolarisの『緩やかな死』が 『OpenSolaris.org 上のサービス終了』という段階に来た」ということでしょう。

そうそう、手垢がついて誰もやりがたがらない( SEO屋さんは別かな? )かもしれませんが、opensolaris.org ドメインは、

Last Updated On:27-Apr-2012 22:39:45 UTC
Expiration Date:19-Mar-2016 17:13:14 UTC

と現段階で 2016/3/19 まで有効となっていますので、ドメイン乗っ取るようなことは考えない方が良さそうです( 仮に乗っ取ることができたとしても、訴訟喰らいそうですが )。

2013年2月4日月曜日

「サロン・ド・久谷女子」に参加してきました

節分の鬼たちも準備に余念がない、節分イブの2/2に阿佐ヶ谷ロフトAで開催されたトークイベント「サロン・ド・久谷女子」に参加してきました。

久谷女子というのは、ネットや起こっているあれこれをテーマに、コミケで同人活動をしている「WEB女子」のサークルなのですが、単にカンバンに「女子」という文字をかかげて「てへぺろ」しているようなものではなく、自分たちが表現したいことをほぼ直球でぶつけていくスタイルのガチンコ(褒め)の女子達です。メンバーの昼の顔は編集者、IT戦士、広告代理店勤務、書家、記者とメンバーによっては職業で身バレしそうな、でも大いに活躍されている方々です。

そもそも久谷女子の存在を知ったのは昨年下北沢のB&Bで開催された忘年会やその前のトークライブでして、「実物のIT戦士ゆかたん」を見に行こうという非常にミーハーな動機だったのですが、話を聞いてみると非常に説得力のあるというか共感しがいのあるトークが繰り広げられて、私としては、おきにいりの集団となっておりました。

今回のサロン・ド~も忘年会で先行販売チケットをゲットしたばかりで飽き足らず、街角美人さんを拉致っての参加です。


今回のイベントもそういったWEB女子の彼女たちの魅力が詰まった内容で、メンバーのプロフィールで複数のメンバーがNECの文豪を買って二次創作小説を書いたという過去を持っていたりガジェット通、キーボード通、さらには最初のガジェットが筆という想像を超えた方々でございました。みなさん愛すべきこじらせようでございます。

この日のトークの中で非常に印象に残ったのが「辻ザオ」のお話です。ドラクエ10(残念ながら私はプレイしていません)で行き倒れになっているところに見ず知らずのプレーヤーがザオラル(蘇生の呪文)をかけていくというエピソード (カオルンバさん) と、ネットが「リア充化している」と指摘している(岡田有花さん)お話でした。

確かにここ数年なんらかの形でネットを使う人というのはそれこそ爆発的に増加したのですが、それに伴い、住人は少なかったけどみんなでキャッキャウフフできた場所ではなくなり、ちょっと世知がない状態になったという指摘はあるのではないかと思います。だからこそ道すがら倒れている(というか死んでいる)プレーヤーにザオラルをかけたり、まだ「スレていない」理想郷を探したくなるのも共感できる話だと思いました。

ですが、よく考えたら僕たちがオープンソースで活動しているようなことって、それこそ善意と愛で運営(ちょっとここ自分で書いてて恥ずかしくなった)されているようなもので、彼女たちのいう桃源郷のようなものはそれこそオープンソース界隈で包み込んであげる必要があるのではないかと勝手に勘違いしました。

確かにオープンソースな我々も、もうちょっと「わかりやすい」形でアピールしていかないといけないなと思ったのでした。そんな私ですが、来る2/22にオープンソースカンファレンス 2013 Tokyo Spring で Ubuntu Japanese Team のセミナーを担当させていただきます。久谷女子のみなさんのように輝けるかは全く自信がありませんが、お誘いあわせの上見物にでも来ていただければ幸いです。

最後に、「サロン・ド・久谷女子」、第2回目以降も(勝手に)期待しています!!

2013年1月9日水曜日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

とまあ、新年のごあいさつですら微妙にサボりがちになって申し訳ない感がいたしますが、今年もおつきあいいただければと思います。

昨年は本当に身の回りの環境が変化した1年でありました。「行っとけ!Ubuntu道場!(第1期完)」でのゲスト出演から気がついたら Ubuntu でWebや雑誌に記事を書かせていただき、それこそ直近のUbuntu Magazine Vol.10ではコスプレデビュー(?)まで果たすことになるとは、1年前の私には想像もつかないことだったと思います。

本業のほうも色々な方に助けられ、またご迷惑をおかけしながら私のワガママというか何かをこじらせた感じで転職して上京と、身の回りの環境が一変した年でありました。

昨年の年初には震災後の過ごし方、コミュニティやソーシャルの力が重要だということを書いたのですが、それこそTwitterやFacebookなどのSNSサービス以上に人とのつながりが大きな役割を果たしたように思います。特に上京してからは「どのようなコミュニティに顔を出すのか」という選択が非常に重く感じられ、自分をより成長させてくれるところを選択する選球眼が重要だということを知りました。

身の回りの変化が大きすぎて、上から目線で今年の展望を語るような余裕は正直ないのですが、今年も昨年に引き続き Ubuntu での活動や、masafumi_ohta さんに誘われ(拉致られ?)て参加している Raspberry Pi のコミュニティでの活動で皆さんのお目にかかることが出てくるのではないかとおもいます。

今年もどうぞよろしく、いい感じに構っていただければ幸いです。