2008年8月1日金曜日

Google Code Jam 2008 またもルール変更

先日参加してRound 1で破れ散ったGoogle Code Jam 2008 ですが、ここにきてまたもやルールが変わってしまいました。変わったのはペナルティタイムの計算方法で結局予選のときのルールに戻るようです。

このスレッドでその経緯が書かれていますが、事の元凶は、一番権威があるものと思われるTerms and ConditionsにはSmallの時間のみが考慮されるルールが記述されているのにもかかわらずシステムも参加者も運営サイドもみな、全ての時間が考慮されるルールでシステムが作られ、予選・ラウンド1Aまで開催されたことのようです。

このことが発覚したのがラウンド1A終了後で、1Bと1Cについては急遽システムを変更しSmallルールでコンテストが開催されました。1Aと1B,1Cでは違うルールでコンテストが行われるという事態が結果的に発生し、ラウンド1のサブラウンドが全て終わった段階でこのルール変更について議論になりました。議論の行方はともかくとして当落ボーダーラインよりちょっと下だった私も運営にメールを出してオフィシャルの発表待ちでしたが、公式見解によると
  • ラウンド1Aについては両方のルールを適用して通過者を決める救済措置をとる
  • ラウンド2以降については全ての時間を考慮するルールを採用する
  • ラウンド1B,1Cについてはシステムも参加者の呼びかけも行っていたのでSmallルールの結果をそのまま採用する
  • 予選ラウンドの結果についてはTerms and Conditionsと矛盾しているが、遡及措置は行わない
という処理を行うこととなりました。コンテストを維持するという観点からすればなんとか辻褄をあわせようとしたもので、圧倒的な強さで次のラウンドに勝ち抜けた参加者には影響がない処置ではあるのですが、こういったことが起こってしまったことはコンテスト運営に杜撰な面があったのではといわざるをえない状況です。

前のエントリでは「敗退」と書きましたがこの混乱の影響でどうなるか分からない状況がつづいておりましたが、これで公式に敗退が確定いたしました。コンテストで使われた問題については非常によくできているのですが、コンテスト運営の杜撰さに抗議する意味を含めて、日本語(?)訳の公開は撤回し、解説をこのブログで取り上げるのはやめることにしました。仮にがんばって決勝まで勝ち抜いたあげく「ルールが変わって賞金はナシになりました」とか言われたら嫌すぎますからね。

個人的な意見では、こうなった以上いさぎよくノーコンテストにして最初からやり直すべきだと思います。今回の処置でコンテストの維持は可能ですが、考えてみると、とりあえず辻褄あわせて目先の利益を優先させるという思考がサブプライム問題の究極の原因だったわけで、場面によってはいさぎよい対応を行うのも必要なのではないでしょうか。