2012年3月19日月曜日

【カイミラ】 購読御礼:Ubuntu Weekly Recipe にも参戦いたしました【魔法の杖】

みなさんこんにちは。
最近 Ubuntu がらみで皆さんの目に触れることが多くなってきた長南でございます。

すでに「オマエやり過ぎだろ」感は漂っている気もいたしますが、先週公開されました技術評論社のウェブメディア gihyo.jp ADMINISTRATOR STAGE の Ubuntu Weekly Recipe にも登場することになりました。

第214回 春休み特別企画・赤外線リモコンを使う,あるいは「Ubuntu魔法使い」になる方法

記事を読んでいただくと多分お分かりになるかと思いますが、「カイミラの魔法の杖」を使うためだけに lirc 周りの調査と実験をやって、挙句の果てに記事まで書いてしまうという本末転倒なことをやりました。実際に手を動かすことまでやらなくても、「こんな変なことをやってるヤツがいるらしい」程度でもかまいませんのでお楽しみいただければ幸いです。

ということで、記事ではちょっと触れることができなかった補足をだらだらと書いてみます。

Windows Media Center リモコンについて


記事の中では IO-DATA さんの GV-MC7/RCKIT を使って説明いたしましたが、ご察しの通り「Windows Media Center 対応」というのがキーワードになるようです。以前は制御に使えるレシーバーが何だ機種やチップは何だとか、最悪は電子工作をしてということが言われていた分野でもあったので、Windows Media Center が出て色々なリモコンやレシーバーが出現し、lircでもサポートされた現在は格段に取り組みやすくなりました。

とはいっても、Windows Media Center のように レシーバーを USBポートに挿し、リモコンに電池入れるだけという手軽さからすると使えるように地ならしをするのが大変だという事情は残っています。この辺は「手軽さ」をとるか、「デバイスをhackしているぜ的な体験」を取るのかという違いなのではないでしょうか。

また、実験すらしていないのですが、記事で取り上げた lirc は Windows 上の実装もあるようなので、Windows Media Center 以外のネタも Windows で扱うことができるのではないかと思います。もちろん Windows Media Center で充分だという方は何も考えずにカイミラ杖に信号を学習するだけの話になってしまいます( そこまでくると Ubuntu とか関係ありませんね )。

ハードウェアについては、入手性を無視すれば秋葉原で売っている廉価なリモコンキットあたりでも同じようなことができるかと思いますので、もしやってみようという方で入手経路がある人は安いリモコンキットを使ってチャレンジしてみるのも良いでしょう。

ELPAかんたんリモコン RC-29D について


記事の最後に、いわいる「汎用リモコン」を使う話を書きましたが、これは「リモコンの信号解析に挫折した際の最後の手段」として紹介した形になります。すでにレシーバーを含めた lirc での受信環境ができていることを前提として書いたのですが、その部分についての説明が足りてないことを記事が公開してから twitter で指摘していただきました。このツメの甘さは大きな反省点にしたいと思います。

赤外線リモコンをPCで扱うということ


今回は「杖ドリブン」ベースで赤外線リモコンを扱いましたが、同じ赤外線を使うものでも IrDA、無線技術なら NFC, BlueTooth, Wifi と「今」の技術がたくさん出てきています。それぞれの技術でそれぞれの特質がありますが、技術の新しさ古さに関係なく、面白いものには挑戦してみる、そういったマインドセットを持つことができれば、もっと面白い何かが出てきそうな予感がします。