この blog ではほとんど扱ってこなかったのですが、ちょいと仮想通貨の話題を。
国内に何社か存在する仮想通貨取引所の一つが Zaif なのですが、度重なるトラブル・行政指導・仮想通貨流出のはてに、仮想通貨交換業務をフィスコに事業譲渡し、運営会社となるテックビューロは解散されるというのはご存知の方も多いかと思います(プレスリリース)。
事業譲渡にあたり、おそらく利用規約がらみの問題からか、事業譲渡の承認同意をユーザーから個別に取っているのが現在の状況なのですが、そのメールの題名がなかなかに楽しいことになっています。
また、この Subject が主に Twitter などで話題になり、その様子はメディアにも紹介されている ( 市況かぶ全力2階建, ITMedia ) 上に、Twitter での大喜利ハッシュタグが賑わっているようです。zaif承認同意よびかけメールの subject がとんでもないことに... pic.twitter.com/u6ZiBLF7rg— Hiroshi Chonan (@chonan) 2018年11月15日
私の場合、基本的に日本の仮想通貨取引所はどこも信用しておらず、日本円で仮想通貨を購入するために口座を作り、すぐに別のウォレットに移すということをやっているので、Zaif についても残高はゼロなのですが、口座は維持しているのでこのメールが毎日届いています。
大喜利は大喜利でおいておいて、この事業譲渡の承認に同意すべきかどうかということを考えてみました。結果として
日本円で 3,000円以上くらい Zaif に資産を人質に取られているのであれば承認同意を検討を。そうでない場合には承認同意は不要。
との結論に至りました。承認同意を行うことによるメリット・デメリットを列挙すると
メリット
- 依然として入出金停止状態の Zaif 上の資産を事業譲渡後に引き出しできる可能性がある ( ただしその真偽は事業譲渡後のフィスコ次第 )
- Zaif サービスを今後も引き続き受けることが受ける可能性がある ( ただし以下略 )
- お礼に 1000Zaif トークンもらえる
デメリット
- Zaif 上の資産に対して返還請求ができなるなる可能性がある
- Zaif サービスを利用できなくなる
- お礼はもらえない
といったところだと思います。資産とサービスが維持されるかもというのがメリットなのですが、仮想通貨取引所は他にも存在するので、よほどコダワリがない限り Zaif が使えなっても困りません。
資産については入出金ができない状況のまま事業譲渡ということになると、ぶっちゃけ破産債権と同じ扱いや覚悟をしないといけない上に、仮想通貨の口座はアフィリエイト報酬が高く、雑に検索すると、フィスコでの口座開設1件で 3,000円くらいの報酬が得られるようです。譲渡承認のお礼にもらえる 1,000Zaif は現在日本円で 200円くらいなので割にあわない感じがします。そもそもこれだけブランドイメージが低下している Zaif のトークンをもらったとして、それが資産的にどれだけの意味を持つのかは疑問に思わざるをえません。
私の場合は残高ゼロなので、事業譲渡には不同意のままにするつもりです。