先週末の話になりますが、オープンソースOSからプロプライエタリOSに華麗な転身を遂げた Oracle(Sun) の最新OS Solaris 11 のカーネルソースコードが Bittorrent に流出したようです。
流出が発覚したのは、 Phoronix のフォーラムに投稿された書き込みで、Google で "solaris11.tar.bz2" と検索すると 100MB ほどのファイルがヒットし、その内容はカーネルのソースコード(いわいる onnv 相当)だったということのようです。これを受けて投稿されたフォーラムを運営する Phoronix はこのような記事を起こし、Softpedia も追従して記事を書く状況となりました。
この状況について現在は第一報が投稿されたフォーラムと OpenIndiana-Discuss ML で活発な議論が展開されています。流出したソースコードは TRUNKID が 175, zpool のバージョンが 33 だということで確かに先日リリースされた Solaris 11 でのバージョンと一致します。
今回の流出が何を意味するのかを推し量るのかは非常に難しい部分があるのですが、ただひとつ言えることがあるとするならばそれは 「Oracle 公式のソース配布ではない」ということだと思います。単に内部の人間がソースコードを持ちだして Bittorrent に流したのか、Illumos や OpenIndiana といった派生プロジェクトを牽制するためにあえて流出させたのか疑いだすとキリがない状況です。
変に近づかないほうがいい毒饅頭が放たれたということなのかもしれません。