まずは Android 黎明期から提供されてきた人気日本語入力ソフトの Simeji が Baidu に買収されるというニュースが飛び込んできました。成功した製品や会社が買収されることはよくあることなのですが、Simeji の場合は Adamrocker 氏とデザイナーの 矢野りん 氏による開発ということで、「個人を買収」という形となり驚かされるニュースとなりました。
その一方で、Google は 「Android版 Google日本語入力 Beta」 を 12月15日にリリースし Android Market にて公開しました。こちらはベータ版という位置づけながらも Android 2.1 以降の端末で動作し、PC版のGoogle日本語入力で話題になった、よく検索される言葉についての変換機構もできるだけ取り入れているという意欲的な日本語入力IMEです。
この「Android版 Google日本語入力 Beta」 で、日本語入力IMEの勢力地図が大きく変わることは間違いないのですが、これでようやく日本での Android 環境が一段したように感じられる、大きな大きなステップになったのではないかと思います。
Simeji は役目を終えたように思う方も中にはいるかと思いますが、個人的にはこれで Simeji 自身が主張している「変なIME」の変さ加減を加速することができることになったのではないかと思います。現状で Simeji にしか実装されていないフィーチャーとしては
- ハードウェアキーボードのサポート
- Android 1.x ( 1.5 の場合は Simeji Classic ) での動作
- いわいる「野良アプリ」としても配布されているので、Android Market を搭載していないデバイスにもインストールが容易だ