謎のあいさつはともかくとして、このごろ話題になることが多くなった、ガチでLinuxが動く小型コンピュータ「Raspberry Pi」 の書籍が技術評論社さんから、来る「七夕イブ(7/6)」の日に発売されます。
と唐突に本の紹介をしたわけですが、唐突にこのblogで本の紹介をするときというのは、もうお決まりのパターンですね。
ええ、ワタクシ長南も書かさせていただきました!!
「Raspberry Pi〔実用〕入門 ~手のひらサイズのARM/Linuxコンピュータを満喫! (Software Design plus)」
これから始める人も大型本: 256ページ
買ったけど使ってない人も
ソフトとハードが手軽に遊べる!
複数台を並べて遊べる!
出版社: 技術評論社 (2013/7/6)
言語 日本語
ISBN-10: 4774158550
ISBN-13: 978-4774158556
発売日: 2013/7/6
Raspberry Pi が世の中に出てから大体1年半経ちましたが、当時の「英語通販サイトに突撃してさらに数ヶ月待ち」という入手手段がエクストリームな状況は一転して改善され、比較的簡単に入手できるようになりました。
この本は技術評論社の「Software Design」誌の延長上のシリーズで、ソフトウェア開発の側面から見た部分と、GPIOを活用した電子工作の側面の両方からRaspberry Piの魅力に迫ろうとする本です。
本来Raspberry Piは教育の現場で使ってもらおうという意図で開発されたもので、現在国内で出版されている雑誌や書籍でも比較的初心者向けのガイドという立ち位置のものが多いのですが、この本は「入門」と銘打っていても、それなりに高度なトピックを取り扱っています。こんなことになった原因は著者陣全員が日本のRaspberry Piのコミュニティのメンバーで、それこそ初期の「英語通販放置プレイ」の時代からRaspberry Piで何かを作ってきた「ガチっぽい」人が多かったということもあるでしょう(え?お前もその一人だろ? ... おっしゃるとおりでございます)。
とはいえ、Raspberry Piの歴史や入手方法、初期セットアップといった基本的なトピックももちゃんとおさえています。一方ガチンコなパートは「これからRaspberry Piをはじめてみよう」「ちょっと興味があるんだけど」という方には「こんなことができる」という見本帳として楽しむような読み方もできると思います。
また、番外編という位置づけで実はメインコンテンツな気がしてならないのが、付録のバラエティ富んだケースの紹介、Eject工作の2本です。正直本気なのかフザケているのか全くわからない仕上がりになっています。といってもこのテイストは半ば狙ったもので、「お勉強」としてRaspberry Piを扱うのではなく「なにか楽しいものを作る」というそのエッセンスが伝わればという願いがあります。
ワタクシ長南の担当は
- Chapter 2:Raspberry Piの購入方法
- Chapter 8:クロス開発環境構築
- Chapter 11:キャラクタLCDを使ってみよう
Raspberry PiはLinuxを中心としたアプローチ、GPIOを活用する電子工作の双方で楽しめるコンピュータです。興味があったら是非Amazonで予約なり、本屋さんで手に取るなりしていただけると幸いでございます。