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2014年5月19日月曜日

Software Design 6月号 に寄稿いたしました

みなさんこんばんは。

Ubuntu の新しい長期リリースとなる 14.04LTS Trusty Tahr が先日リリースされましたが、その 14.04LTS についての、Software Design 特集記事に、またまた書かさせていただきました。

自分の担当は最初の4ページでしたが、今回は(今回も?)もう申し訳ないくらいに、あわしろいくやさんが大活躍されていました。ここ数回の通常リリースで導入が試みられた、XMir や Unity などといったフューチャーはデフォルトとして採用されませんでしたが、それでも細かいところがブラッシュアップされたものになっています。いくやさんは 14.04LTS リリース時においても日本語入力について大きな活躍をされていましたが、それに比べると自分はまだまだだと反省しております。

また、Ubuntu SDK/Touch 担当の柴田さん、Server/Foundation 担当の吉田さんと、がっつり読み応えのある特集となっているので、是非手にとっていただければ幸いです。

2013年10月22日火曜日

【こちらも】 Software Design 11月号 に寄稿いたしました【約半年ぶり】

みなさんこんばんは。

Ubuntu の新しいバージョンの 13.10 Saucy Salamander が先週リリースされたわけですが、新リリースにあわせる形で Software Design 11月号「Ubuntu 13.10 “Saucy Salamander” 次期LTSリリースをにらんだ,野心的なマイルストーン」に一般記事を寄稿いたしました。

この記事を書いた時点では、Mir/XMir ディスプレイサーバへの移行が撤回される前で、スマートフォン・タブレットとデスクトップとの統合という軸で記事を書いたのですが、その後 13.10 では Mir/XMir 移行は撤回され、ディスプレイサーバ移行の前提が崩れてしまいました( ただし白紙撤回となったわけではなく、引き続き Mir/XMir のテストを行うことは可能です)。また、デスクトップ版で32bit版64bit版のどちらがオススメなのか分からないという点は、公式に「64bit版がオススメ」ということに落ち着いたようです。IBus の 1.5 移行とそれによる(特に)日本語入力環境の大幅な変更はリリースに盛り込まれた状況となりました。

もちろん改良点もあるのですが、比較的目に見えづらいところでの変更ということで、「目に見えてうれしいところはないけれども日本語入力環境がちょっと...」というのが第一印象となるリリースになってしまいました。

日本語入力環境については、あわしろいくやさんが非常に苦労してユーティリティを書いたり解説を行ったり、挙句の果てにはリリースノートの翻訳に注記を書いていただいたりしていたわけで、少なくとも 13.10 で日本語入力ができるのは、いくやさんのおかげなんじゃないかといった状況です。

この辺の不具合を踏むと過剰に反応する方が出てきたり、それに対して「文句があるなら貢献を」という議論が沸き起こったりというイベントが発生するわけですが、まずは「リリースノートを読んで身構えて」欲しかったというのが正直言ったところです。

そこにあるのを意識しないで使うことができるのが日本語入力だけでなくOSの理想ではあるのですが、現状ではまだまだ色んな物が足りていません。リリースノートは新しい世界に踏み出すための最初の一歩だということで、(長くて申し訳ないんですが)目を通していただければ幸いです。

2013年7月1日月曜日

【新刊】Raspberry Pi のガイド本「Raspberry Pi〔実用〕入門」が発売されます!!

みなさんこんばんは。Ejectしてますか?

謎のあいさつはともかくとして、このごろ話題になることが多くなった、ガチでLinuxが動く小型コンピュータ「Raspberry Pi」 の書籍が技術評論社さんから、来る「七夕イブ(7/6)」の日に発売されます。

と唐突に本の紹介をしたわけですが、唐突にこのblogで本の紹介をするときというのは、もうお決まりのパターンですね。

ええ、ワタクシ長南も書かさせていただきました!!


「Raspberry Pi〔実用〕入門 ~手のひらサイズのARM/Linuxコンピュータを満喫! (Software Design plus)」
これから始める人も
買ったけど使ってない人も
ソフトとハードが手軽に遊べる!
複数台を並べて遊べる!
大型本: 256ページ
出版社: 技術評論社 (2013/7/6)
言語 日本語
ISBN-10: 4774158550
ISBN-13: 978-4774158556
発売日: 2013/7/6

Raspberry Pi が世の中に出てから大体1年半経ちましたが、当時の「英語通販サイトに突撃してさらに数ヶ月待ち」という入手手段がエクストリームな状況は一転して改善され、比較的簡単に入手できるようになりました。

この本は技術評論社の「Software Design」誌の延長上のシリーズで、ソフトウェア開発の側面から見た部分と、GPIOを活用した電子工作の側面の両方からRaspberry Piの魅力に迫ろうとする本です。

本来Raspberry Piは教育の現場で使ってもらおうという意図で開発されたもので、現在国内で出版されている雑誌や書籍でも比較的初心者向けのガイドという立ち位置のものが多いのですが、この本は「入門」と銘打っていても、それなりに高度なトピックを取り扱っています。こんなことになった原因は著者陣全員が日本のRaspberry Piのコミュニティのメンバーで、それこそ初期の「英語通販放置プレイ」の時代からRaspberry Piで何かを作ってきた「ガチっぽい」人が多かったということもあるでしょう(え?お前もその一人だろ? ... おっしゃるとおりでございます)。

とはいえ、Raspberry Piの歴史や入手方法、初期セットアップといった基本的なトピックももちゃんとおさえています。一方ガチンコなパートは「これからRaspberry Piをはじめてみよう」「ちょっと興味があるんだけど」という方には「こんなことができる」という見本帳として楽しむような読み方もできると思います。

また、番外編という位置づけで実はメインコンテンツな気がしてならないのが、付録のバラエティ富んだケースの紹介、Eject工作の2本です。正直本気なのかフザケているのか全くわからない仕上がりになっています。といってもこのテイストは半ば狙ったもので、「お勉強」としてRaspberry Piを扱うのではなく「なにか楽しいものを作る」というそのエッセンスが伝わればという願いがあります。

ワタクシ長南の担当は
  • Chapter 2:Raspberry Piの購入方法
  • Chapter 8:クロス開発環境構築
  • Chapter 11:キャラクタLCDを使ってみよう 
の3章で、「お買い物ガイド」的なところと、ソフト・ハード共にちょいとアレげなパートを担当させていただきました。あらためて見ると「俺何者?」と思ったりもしますが、著者の担当クレジットは各章のトビラのページに入っているので、それを参考に読むのも面白いかと思います。

Raspberry PiはLinuxを中心としたアプローチ、GPIOを活用する電子工作の双方で楽しめるコンピュータです。興味があったら是非Amazonで予約なり、本屋さんで手に取るなりしていただけると幸いでございます。

2013年6月10日月曜日

Ubntu Magazine Japan "2013 Summer" はもう本屋さんに並んでいます!! / SD6月号にも記事かきましたよ!

この頃各方面でまさに「SAN値ピンチ」な状況が続いてて日々気絶しながら(?)なんとか暮らしていますが、みなさんのSAN値は大丈夫でしょうか。記事を書いた本の発売日が最近頭に入っていない程度に消耗している気がしないでもないのですが、またもや記事を書かせていただいた告知などを垂れ流してみたいと思います。

まずは、アスキー・メディアワークスさん発行のUbuntu Magazine の最新号です。この間出たのが半年前で、今回からは Vol.?? といった数字ではなく、2013 Summer と年号+季節での巻数表記になっての登場です。

もちろん新しくリリースされた 13.04 と日本語Remix収録の DVD-ROM 付きです。今回は日本語 Remix は 64bit 版も収録されている特別仕様となっております。ここ数号ちょっと玄人受けしそうな感が強かったのが一転して、ちょっとライトな見栄えの記事が増えた感があります。とはいえそれは見た目だけで、実はゲームプラットホームの Steam の紹介や Ubuntu touch の紹介と、かなり尖ったところを紹介しています。このあたりのモノは実際に試さなくても本を読むこと自体が楽しめるので、「こんな面白そうなものがあるんだ。へぇー」といったノリで楽しんでいただければと思います。

今回ワタクシは「Ubuntu1年生」特集の一部分を担当させていただきました。Ubuntuを使っているとどうしても「Ubuntuを使うのがあたりまえ」になってしまうので、新たにUbuntuをはじめたい方に読んでもらえそうな記事を書くのに苦心しました。あ、今回は「動かし隊」に出張していませんのでそのあたりは安心(?)して読んでいただけるのではないかと思います。

また、紹介するのをすっかり忘れてしまっていて申し訳ないのですが、技術評論社さん発行のSoftware Design 6月号のUbuntu Monthly Reportの連載にも書かさせていただきました。今回のSoftware Designは私だけでなく、Ubuntu Japanese Team メンバーの方が多く記事を書いているので、Ubuntu的な観点でも十分楽しめるのではないかと思います。

今回私が担当したMonthly Reportは Ubuntu Touch の紹介と簡単なアプリを書いて動かすまでのところを4ページを使って駆け足で紹介しました。まだまだ最新号(紹介遅れてごめんなさい)なので、興味を持った方は是非手にとっていただいたりしていただければ幸いです。

この頃、多分末端ライターだと思われる私の耳にも「電子書籍でも出るよ」というお話を聞くようになってまいりました。Software Design はもうすでに電子化済み、(まだ書いたの1回だけだけど)週刊アスキーも大きなニュースになりましたし、今回は Ubuntu Magazine もバリっと電子化売りが開始いたしました(Amazonでは Kindle)。いつもの「新しい号が出たら古い号は無料でダウンロード」体制も形を変えて存続する予定ですので、wktk しながらそのついでに電子版もポチっていただくと、私だけではなく出版社の中の人も喜ぶかと思いますので、レジに持っていくのが恥ずかしい方は電子版をということでよろしくお願いいたします。

さらに Software Design では、 総集編が2冊発売されて、両方買うと1990〜2012年までの記事が全部読めるという状態になっています。雑誌の総集編的な本は昔から売られていましたが、捨てちゃったり買い忘れた古い号の記事を読むことができるので、こちらも見逃せないかと思います。

ということでダラダラ告知(事後にかよ!)に「宣伝乙」なネタでありましたが、気がむいたら読んでいただければ私のSAN値もきっと回復することでしょう。


2011年9月20日火曜日

SoftwareDesign 2011/10号 を買ってみました

なにやら非常にはっちゃけた FreeBSD の特集が組まれるということで、久々に SoftwareDesign 2011/10月号を買ってみました。

FreeBSD は自分が持っている計算機で最初に使った UNIX like OS で、バージョンで言うと 1.1 前後、まさに 4.3BSD Net/2 の訴訟ねたが進行しているあたりで使い始めました。 その後大体 3.x ~ 4.x あたりまで使っていたのですが、コミュニティの毒気に霹靂 ( 時代が違う話なのですが、この記事あたりが雰囲気として参考になると思います ) したのと、UNIX の本質に触れるのであれば Solaris であろうと考えて FreeBSD を使うのはやめた経緯がありました。

現在 Solaris を取り巻く状況は OpenSolaris の晩年期を頂点として、色々と残念な状況になっているのですがそれはそれとして、良い機会なので FreeBSD のその後の経過と最新動向を探ろうという意図で買ってみたのですが... やはり期待を裏切られるような内容でございました。

歴史語りが多すぎる


BSDそのものがこの業界の中で長い歴史を持っているという事実、そして雑誌のカラーとして読み物的なものにもウェイトを置いているという事情はありますが、それにしても歴史語りが多すぎたように思います。また歴史語りにしても 4.3BSD Net/2 の訴訟の経緯の部分で「FreeBSD が 4.4BSD-Lite 出自である」というミスリードを誘う(表題下の概要の部分には「最初は 4.4 BSD Liteをベースに 386 CPU 用に公開された FreeBSD は」と書かれちゃってたりします)プチごまかしをしていたり、FreeBSD を選択するメリットがすでに歴史的なトピックになっていて(イマドキ IEEE802.1Q をサポートしていないサーバOSなんてありませんよ?)それに筆者が気づいていないか勉強を怠っているということがありそうだと感じました。

特集記事間の連携がうまくいっていない


これは執筆者間の打合せかもしくは編集者のチェック不足のどちらかだと思うのですが、内容的に歴史語りとなってしまった記事がかぶってしまった部分や、FreeBSDの 派生OSとして PC-BSD を紹介したその直後のインストール記事で、インストーラーとして PC-BSD を使って解説をしているところがマズい部分としてあげられるのではないかと思います。インストール記事では ZFS Root の兼ね合いでと断り書きがしてありますが、結果的にインストール記事の説明の中で ZFS Root が必須の要素には思えない構成だった以上、中途半端に混乱を招く内容だったように思います。

また、インストーラーということでいえば小飼氏の放言コラム ( コラムにすらなっていないように感じましたがそれはさておいて ) で Ubuntu の GUI インストーラーを写真まで載せたうえで「華がないほうがいい」とこきおろしていましたが、その主張とインストール記事での紹介が矛盾してしまっているというマズさもあります。もちろん Ubuntu には GUI インストーラーだけではなく Alternate CD によるテキストインストーラーも用意されていますし、Server Edition であれば、最小構成でのインストールも可能です。これは比較対象のものについてろくに調べもせずに単にケチをつけているといわれても仕方がない部分があるのではと感じさせられる内容に思いました。

一般誌で「まど☆マギ」ネタを展開することの是非


「まど☆マギ」というのは今年1~3月に非常に話題になったアニメ作品「魔法少女まどかマギカ」のことで、作品としては非常に素晴らしいものであり、一時期は秋葉原やこの手の勉強会やカンファレンスで繰り返し使われたネタであるのですが、それを全国の書店に並ぶアニメとは関係のない一般雑誌で展開することについては是非が問われそうに思えます。実際

[女性が参加しやすいITイベントの作り方 1/2] わたしたちが勉強会に行かない7つの理由

という記事が書かれる程度には嫌悪する人もいますし、なにより元ネタを知らなくても十二分に理解でき、楽しめるような程度に抑えるべきだったのではないかと考えています。実際この作品の魅力としてストーリの核心部分についての暗喩のうまさが光っていたことがあげられるのですが、そういった要素をさしおいて、ネタ全開で特集組むのは時期的なものを考えたとしても非常にリスクが高いように思います。さきほど挙げた小飼氏は 9月号の書籍おすすめ企画でもこのネタを展開したようですが、同氏が今回の特集の仕掛け人だったとしたならば一般雑誌に寄稿することの意味をもう一度考え直してほしいと思います。

事実上国内のコミュニティが存在しないOSに新しいユーザを呼び込めるのか


こんな感じで、若干統一感に欠けるといわざるをえない特集でしたが、仮にこれをキャッチアップするコミュニティがあれば FreeBSD の今後の展開につなぐことができることもできそうに思いますが、実際のところ事実上国内のコミュニティが存在しない ( http://www.jp.freebsd.org/ はありますが、開店休業状態ですよね? ) 状況で、どれだけ新ユーザに訴えかけることができたのかというのは非常に疑問に思います。雑誌に特集として取り上げられるというのは大きなチャンスであることは間違いないのですが、そのチャンスが無駄にならないことを願いたいところです。

今号全般を通じて


久々にこの雑誌を買ってみた立場でこのようなことを言うのは心苦しいのですが、この雑誌の広告出稿がこのご時世のせいなのか非常に少ないのが気がかりです。今月号は特集のインパクトでそれなりに部数が出るような気がしますが、その後どう維持していくのかということは雑誌として大きな課題になると思います。誌面後半の連載の部分については小粒で光る記事が少なからずあるので、メインディッシュとなる特集記事の内容でしっかり読者の心をつかむ誌面づくりを期待したいところです。