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2011年12月26日月曜日

Androidアプリ「牛トレーサー(ぎゅうとれーさー)」 1.3.0 リリース

A3 Together賞をもらってしまいました、拙作Androidアプリ「牛トレーサー(ぎゅうとれーさー)」でございますが、バージョン 1.3.0 を先ほどリリースいたしました。

今回の修正はバグフィックスが主な内容でございます。変更点は以下の通りです。

  • 「死亡牛の譲渡先」情報が含まれる場合にアプリケーションがクラッシュしていた問題を修正
  • 「死亡牛の譲渡先」情報が含まれる場合にその内容を移動記録に反映させるようにした
  • SPECIAL THANKS に A3 TOGETHER についての情報を掲載した

「死亡牛の譲渡先」情報は一部の個体にのみ記録されている情報ですが、その情報があった場合にアプリケーションがクラッシュしてしまうという問題を抱えておりました。不具合を修正するとともに、「死亡牛の譲渡先」情報が記録されている場合には譲渡先の情報(氏名または名称,所在地)を追加で表示させるようにいたしました。

一時期にくらべて牛肉についての不安は大分解消されてきているように感じられますが、引き続きご活用くだされば幸いです。

2011年11月24日木曜日

「グーグルの72時間」がPDFファイルで無料公開

Impress Japan さんより、12/8 に発売される予定の「IT時代の震災と核被害」の冒頭部分、「グーグルの72時間」の部分の PDF ファイルが無料で公開されています。

内容としては、震災が起きたその前後のリアルなドキュメントや、恐るべき早さでリリースされたパーソンファインダーとその舞台裏やエンジニア達の試行錯誤や葛藤といったことが非常にいきいきと描かれています。

いまや誰もがその名前を知っているであろう Google ですが、中で奮闘しているエンジニアの生の働きぶりや情熱といったものはなかなか外部に知らされる機会はありません。あの震災とその混乱の裏でこれだけの情熱とそれを支える体制が迅速にとられたということが、これだけの成果をあげることができた要因だったのではないでしょうか。
「いくら若いメンバーでも、何日も極度の緊張をしいられる状態が続くと、相当に参ってきます。そのときみんなを踏んばらせたのは三浦です。災害現場では最初の72時間を過ぎると生存率が下がることは、みんなも頭ではわかっている。しかし、神戸の震災を経験している彼がいうと、リアリティが違います。ほかにも阪神大震災の経験者がいて、彼らの声に励まされ、とにかく必死でがんばることができました」
私の当時の状況を振り返ると、幸い電気や水道などのライフラインは無事だったものの、物流が完全に麻痺し、 次第にサバイバル的な状況となる中、目前の状況への対応に追われていたように思います。極限状態でどのようなパフォーマンスを発揮できるのかがその人や組織の真価だといわれることがよくありますが、もっとも優秀だとされるエンジニア集団がどう動いたのかということについて非常に参考となりました。

ただひとつ非常に気にかかるのは、本来こういった公共的な機能を果たすべき行政機関について
一方、災害時にもっとも重要かつ信頼できる第一次情報を発すべき政府と行政は、安否情報システムひとつをとっても、十分な機能を果たせなかった。原発や核被害に関する第一次情報についても同様である。私企業にまかせておくだけでいいのか、という点については、市民であるわれわれもまた、社会の一員として再考しなければならない。
 と厳しい評価を下さざるをえない状況があるということだと思います。賞までいただいてしまいました「牛トレーサー」の件や、福島をはじめとしたガイガーカウンター自作ムーブメント、様々なボランティアプロジェクトなど震災以降色々な人がそれぞれのリソースを持ち寄って身を切って復興を目指しているという状況やその情熱を、未来に活かせていけるような社会になればとささやかに思うのでした。

2011年11月7日月曜日

A3 Together 「決勝プレゼン&表彰式」に行ってきました

もう一週間が過ぎてしまった話題で恐縮なのですが、先日報告いたしました、日経BPさん主催のA3 Together の「決勝プレゼン&表彰式」に参加してまいりました( 最終結果, 日経BPさんのプレスリリース )。結果としては順当に「アプリ/Webサービス賞」という結果でございました。

今回の A3 Together では「アプリ/Webサービス賞」と「アイディア賞」の受賞者に 5分間のプレゼンが課せられ、その内容も加味された上でこの2部門の大賞が決定されるということで、単なるセレモニーということではなく、当事者としてはかなり緊迫するイベントでございました。

さらに、表彰式の数日前に同社が発行している「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 (AA)」が送られ、リハーサルの際に、同書の解説を担当された外村氏によるプレゼンレッスンを実施することが知らされたので、大慌てで同書をチェックし、プレゼンを作り、そして当日午前中には実際にレッスンを受けてアドバイスやダメ出しを頂き、再度プレゼンを練り直すという非常に有意義だけどハードな状況に追い込まれていました( 実際はリハーサル・プレゼンレッスンは前日の午後から行われていたのですが、仕事の関係から当日入りしたのも状況がハードになった一因かもしれません )。

結果ある程度のところまでざっくり贅肉を削ぎ落とし、あとはなるようにしかならないということで、失うものは何もない開き直りテイストなプレゼンを行いました。この模様は公式の UStream チャネルで配信されました。プレゼンの部分だけのハイライト動画および個人的に別建てで録画した Youtube 動画をはりつけておきますので、興味のあるかたはご覧いただければと思います( もちろんプレゼンの内容は同じなので両方視聴する意味はあまりありません )。

A3 Together 「牛トレーサー」プレゼンテーション ( 公式 UStream 録画 )


A3 Together 「牛トレーサー」プレゼンテーション ( 個人で録画した Youtube 動画 )


プレゼンのレッスンを受けるというのは本当に貴重な体験で(もちろんその後に本番がありますから、もちろん真剣勝負です)、書籍のエッセンス的な部分を実体験することができ、とても勉強になりました。

「牛トレーサー」は賞を取ることを意識して応募したわけではなかったのですが、このような評価をいただいて非常に光栄でございました。また多くの受賞者の方やメーカーの方コミュニティの方とお話することができたのは大きな収穫でした。

A3 Together は「震災復興」がテーマではありましたが「次のアプリケーション」も準備していきたいと思いますので、これからもご声援・応援よろしくお願いします。

2011年10月17日月曜日

A3 Together "アプリ/Webサービス賞" に「牛トレーサー」がノミネートされる!

以前この blog でも告知させていただきましたことがあります、拙作 Android アプリ「牛トレーサー」ですが、日経BP ITPro さん主催の「A3 Together」で "アプリ/Webサービス賞" にノミネートされました( 受賞作品一覧, ITPro Expo 2011 での発表を伝える記事 )。まずは陰に陽に応援してくださいました皆様に御礼申し上げます。

正直このアプリはコンテストに出展するために書いたものではなく、逆にアプリの宣伝の一環としてエントリーさせていただいたような形で、賞に入ることは期待せずに、審査に関わった方に触れていただくことのみを期待してエントリーしたもので存外の評価を頂いてちょっと恐縮しております。開発した私の方針としては「時事ネタの単発アプリだけど、やるからにはマジメに取り組もう」という方針で作ったものでございました。

もちろん消費者の方が汚染された食品を口にすることも、放射線による過剰反応で農家の方が風評被害に苦しむことも、どちらも悲しいことなのでそういったことを防ぐ助けになればという思いで作ったものでございました。

今後の日程でございますが、来る 10/29 に仙台で A3 Together の発表会・表彰式が予定されており、"アプリ/Webサービス賞"の大賞をかけ(?)て 5分間のプレゼンを行う予定です。この模様は UStream.tv の A3チャンネルでも配信されるということなので、ご覧になってくだされば幸いです。


2011年8月2日火曜日

Androidアプリ「牛トレーサー(ぎゅうとれーさー)」 1.2.0 リリース

好評をいただいております Android アプリ「牛トレーサー」でございますが、 Version 1.2.0 を先ほどリリースいたしました。

今回バージョンアップするきっかけになったのは、このアプリでも使っている(独)家畜改良センターの「牛の個体識別情報検索サービス」で、「牛肉の放射線物質に関する検索システム」が提供されたことです。

一連の放射線セシウムを含む稲わらに端を発する牛肉汚染騒ぎで、個体番号から汚染の有無を調べることができるようになったのは非常に好ましいことではありますが、現状では残念ながら当該サイトへのアクセスが集中してつながりにくくかえって不安を感じかねない状況になっていたり、場所によって「暫定許容値」「暫定規制値」と用語の統一ができていなかったりと、急ごしらえであることを考慮したとしても満足できる情報が得られていないという状況だったりします。

さらにひどいことに、汚染稲わらを食べた可能性があるとされた牛について、検査の結果「暫定規制値内」であるとされたものについては、そもそも何の問題もないかのような結果表示となっている点です。(右の検索結果はそれぞれ 1:汚染稲わらを食べたものではないもの 2:汚染稲わらを食べ検査が済んでいないもの 3:検査の結果「暫定規制値内」のもの 4:検査の結果「暫定規制値超過」のものです)

検査結果としては "ND(検出限界以下)" 〜 500Bq/kg と幅がある上に、「暫定規制値内」の個体がどのように扱われるのかは現在確かな方針が決まっていない状況にある中単に「回収対象外」と表示させるのは非常に乱暴なものではないかと感じます。

「牛トレーサー」ではこの部分については、厚生労働省の報道発表からの情報をもとに、独自に Google Application Engine 上にデータを展開していますが、アプリケーション内から一次情報にアクセスできるように配慮をしています。

(厚生労働省のデータについても、PDF や Excelファイルといったデータフォーマットでかつ同じExcelファイル内で 個体識別番号の表現が "12345-67890" だったり "1234567890" だったりとヒドいことになっています。日本を代表する優秀な行政スタッフが揃っているはずなのに... ) 

今回のバージョンアップでは、(独)家畜改良センターのサイトがつながりにくい場合に汚染情報だけでも検索できるように「汚染情報のみ検索」の設定項目を新たに設けました。検索結果がいつまでたっても帰ってこないような状況になった場合に活用ください。

最後に、遅れてしまいましたが拙作「牛トレーサー」について「オールナイトニッポン GOLD app10 産直!アプリニュース 2011.07.22」で紹介していただきました。リスナーやユーザの方だけでなく開発者にも暖かく接していただけるというのは非常にありがたいことです。blog 読者の方もぜひ機会がありましたら app10.jp や放送をチェックしてみてください。

2011年7月27日水曜日

Androidアプリ「牛トレーサー(ぎゅうとれーさー)」リリース

皆様お久ぶりでございます。放射線や電力不足となかなか厳しいイベントが日々が続くなか、いかがお過ごしでしょうか。特に最近ですと放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた肉牛が流通した件がニュースでも報じられています。

牛肉というのは過去の BSE 問題の際に国産のものについては10ケタの数字を一頭一頭の牛に割りつけて移動などを追跡できる仕組み、いわいる「牛トレーサビリティ」が稼働しています。今回の汚染稲わらの件についてもこの仕組みは(他の食品に比べて)うまく動きそうなところですが、どの個体が安全でどの個体が汚染されているのかという情報は消費者にうまく情報が提供されていない状況のように思います。

そこで、そういった状況を少しでも改善するために、Android アプリ「牛トレーサー」を開発してみました。( くわしくはこちらをごらんください )

このアプリを使うことによって、スーパーに並んでいる国産牛肉がどのような経緯を得たのか、汚染された稲わらを食べたのかどうかを調べることができます。


牛トレーサー」を開発するにあたって、最初は個体識別情報検索サービスを使うように設計しましたが、今回特に注目されている放射線にかかわる情報はこのサービスに情報が載るわけではなく、現状では厚生労働省がとりまとめた資料が PDF もしくは Excel ファイルで Web で公開されている状況で、目の前の肉が該当するのかどうかというのを調べるのには非常に不便な状況となっています。放射線汚染の情報がアプリケーションで得られないのは仕方がないので Google Application Engine 上にデータを置いてそこを「牛トレーサー」が見に行くという仕組みになっています。

こういった行政の縦割り体質を批判するのはたやすいことではあるのですが、ここ数日のデータを見ると、19時現在の情報を取りまとめて翌日1時もしくは2時ころにWebで公開されるという状況で、とりまとめのかなりの部分をヒューマンパワーに頼っている状況が見て取れる状況です。またフォーマットについても PDF だったり Excel だったり、また個体識別情報も "12345-67890" という形式と "1234567890" という形式が同じ Excel ファイルの中で入り乱れているという、ある意味「日本的」な状況になっています。

とはいえ、個体を追跡できそうな仕組みがあるのに実際に機能せず、従来通りの報道等によって風評被害が拡大するのは本意ではありませんので、私のほうでもある程度人力で追従しながら様子を見ることにいたしました。

ということで、この「牛トレーサー」ですが広告をつけさせていただきましたが、無料アプリとして登録しましたので、ご活用いただければと思います。